早い英語を聞き取れるようになるためには

1. そもそも何故早い英語を聞き取れないのか

英語を勉強していると、単語の意味はわかるのにネイティブスピーカーの会話が速すぎて聞き取れないと感じることがあります。これは、いくつかの理由が関係しています。

1.1 リエゾンや弱い音のルールを知らないから

英語では、単語同士がつながって発音される「リエゾン(連結)」や、音が弱くなる「弱形」のルールが存在します。たとえば、「Did you」は「Didja」、「Going to」は「Gonna」、「I have to」は「I hafta」のように発音されることが多く、これを知らないと単語単体で覚えていても実際の会話についていくのが難しくなります。

1.2 情報処理能力がないから

英語を聞いた後、瞬時に意味を理解できないと、その間に次のフレーズが流れてしまい、話の流れを追えなくなります。日本語と英語では語順が異なるため、日本語に訳してから理解しようとすると、処理速度が遅れてしまい、結果として英語が速すぎると感じることがあります。

1.3 ネイティブ同士が使うフレーズを知らないから

ネイティブスピーカーは、教科書には載っていない口語表現を頻繁に使います。「What’s up?」(元気?)、「No worries.」(気にしないで)、「I’m down.」(賛成!)などのフレーズを知らないと、会話の流れをつかむのが難しくなります。

1.4 色んなアクセントに慣れていないから

英語にはアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など、さまざまなアクセントがあります。特定のアクセントにしか慣れていないと、異なる発音の英語を聞いたときに戸惑ってしまいます。

2. 早い英語を聞き取るための実践方法4選

英語のリスニング力を向上させるためには、以下の方法を実践すると効果的です。

2.1 シャドーイングを通じて英語特有の音声に慣れる

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、できるだけ同じタイミングで発音する練習方法です。これを続けることで、ネイティブの発音の仕組みを自然に身につけることができ、音のつながりや省略を理解しやすくなります。また、英語のリズムやイントネーションにも慣れることができます。

効果的なシャドーイングのやり方として、まずはスクリプトなしで音声を聞き、内容をざっくり把握します。その後、スクリプトを見ながら音声を確認し、聞き取れない部分をチェックします。次に、実際に音声と一緒に声を出し、ネイティブのリズムを意識して発音します。最後に、スクリプトを見ずにシャドーイングを繰り返し、英語の音を体に染み込ませることで、速い英語でもスムーズに理解できるようになります。

2.2 速読をして情報処理能力を高める

英語を早く聞き取るためには、瞬時に情報を処理する力が必要です。そのために、速読を取り入れることが有効です。

速読を行うことで、英語を「かたまり」で理解できるようになり、日本語に訳さずに英語のまま意味を把握できるようになります。さらに、英文を読むスピードが上がることで、リスニング時の情報処理もスムーズになります。

速読のトレーニング方法としては、まずは簡単な英文を大量に読み、内容を理解しながらどんどん先へ進むことが大切です。次に、スラッシュリーディングを活用し、英文を意味のかたまりごとに区切って読むことで、文章全体の流れを掴みやすくなります。また、時間を決めて読むことで、読むスピードを意識しながら進めることができます。速読を習慣にすることで、リスニング時の情報処理速度も向上します。

2.3 ドラマや映画を通じてフレーズの幅を広げる

ネイティブの自然な会話に慣れるためには、ドラマや映画がとても役立ちます。

実際の会話で使われる表現を学ぶことができるだけでなく、文脈から意味を推測する力もつきます。また、シチュエーションごとの英語表現を覚えることで、より実践的な英語を身につけることができます。

おすすめの視聴方法として、まずは字幕なしで映像を見て、内容をざっくり理解します。その後、英語字幕をつけてもう一度見て、フレーズを確認します。そして、気になった表現をメモし、実際に使えるようにすることで、より効率的にリスニング力を向上させることができます。

2.4 YouTubeを活用していろんなアクセントに慣れる

英語にはさまざまなアクセントがあるため、YouTubeを活用して違う発音に慣れることが大切です。

YouTubeを利用することで、世界中の英語に触れることができるだけでなく、実際のスピードの英語を聞くことができます。また、自分の興味のある分野の動画を選ぶことで、楽しく学習を続けることができます。

3. まとめ

早い英語を聞き取れるようになるためには、シャドーイングで英語の音に慣れることが重要です。また、速読を取り入れることで、情報処理能力を高めることができます。さらに、ドラマや映画を活用することで、ネイティブの自然な表現を学び、YouTubeを使ってさまざまなアクセントに触れることで、リスニング力を向上させることができます。これらの方法を継続的に実践することで、英語のリスニング力が確実に向上します。ぜひ、今日から取り組んでみてください。

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