ビジネスの現場で英語を使う機会が増えている中、「何を話せばいいのかわからない」と悩んでいませんか?
実は、ビジネス英語にはよく使われる基本フレーズがあり、それを覚えるだけでスムーズに会話ができるようになります。
本記事では、日常会話・会議・商談の3つのシーンに分けて、すぐに使える実用フレーズを紹介します。
英語の会話に自信をつけて、仕事のチャンスを広げましょう。
1. ビジネス英語と日常英語の違い
ビジネス英語と日常英語は、基本的には同じ英語ですが、話し方や使う表現に違いがあります。ここでは、特に意識すべき4つのポイントを解説します。
1.1 伝え方が丁寧
ビジネスの場では、相手に敬意を払うことが重要です。
比較例
• 日常英語: “Give me a report.”(レポートをちょうだい。)
• ビジネス英語: “Could you send me the report?”(レポートを送っていただけますか?)
日常英語ではカジュアルに命令形を使うことが多いですが、ビジネス英語では「Could you~?」「Would you mind~?」などを使って丁寧に伝えるのがポイントです。
1.2 明確な表現を述べる
ビジネス英語では、曖昧な言い回しを避け、簡潔で明確に伝えることが重要です。
比較例
• 日常英語: “Maybe we can meet later.”(たぶん後で会えるかもね。)
• ビジネス英語: “Let’s schedule a meeting at 3 PM.”(午後3時に会議を設定しましょう。)
日常会話では「Maybe」や「I think」など曖昧な表現がよく使われますが、ビジネスでは具体的な提案や指示を明確に伝える方が好まれます。
1.3 直接的な表現を避ける
ビジネス英語では、ストレートすぎる表現を避け、ソフトな言い方を心がけるのがマナーです。
比較例
• 日常英語: “That’s wrong.”(それは間違っています。)
• ビジネス英語: “I see your point, but I have a different perspective.”(おっしゃることは理解できますが、私は異なる考えを持っています。)
相手の意見を尊重しながら、自分の意見を述べることで、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
1.4 結論から先に話す
ビジネスでは、結論を先に述べ、その後に理由を説明するのが基本です。
比較例
• 日常英語: “I was very busy today, and I had so many meetings, so I couldn’t finish the report.”(今日はとても忙しくて、会議もたくさんあったので、レポートを仕上げられませんでした。)
• ビジネス英語: “I couldn’t finish the report today due to a busy schedule and multiple meetings.”(スケジュールが立て込んでおり、会議も多かったため、本日レポートを仕上げることができませんでした。)
結論を最初に伝えることで、相手がすぐに要点を理解しやすくなります。
2. 日常会話で使えるビジネス英語
2.1 自己紹介をする
ビジネスシーンでは、自己紹介が会話のスタートになります。
• “Nice to meet you. I’m [名前], and I work as a [職種] at [会社名].”(はじめまして。[名前]です。[会社名]で[職種]をしています。)
• “I’m responsible for [担当業務].”([担当業務]を担当しています。)
自己紹介では、自分の役割を明確に伝えることがポイントです。
2.2 雑談をする
ビジネスの場では、仕事以外の話題を交えて関係を築くことも大切です。
• “How was your weekend?”(週末はどうでしたか?)
• “The weather is really nice today, isn’t it?”(今日はとてもいい天気ですね。)
• “I heard you’re working on [プロジェクト名]. How’s it going?”([プロジェクト名]に取り組んでいると聞きましたが、順調ですか?)
自然な雑談を交えることで、ビジネスパートナーとの信頼関係を築きやすくなります。
2.3 質問をする
相手に質問するときは、シンプルかつ丁寧に尋ねるのがポイントです。
• “Could you clarify that point?”(その点についてもう少し詳しく説明していただけますか?)
• “What do you think about this proposal?”(この提案についてどう思いますか?)
• “Is there anything else I should be aware of?”(他に知っておくべきことはありますか?)
2.4 何かを依頼する
• “Could you send me the report by tomorrow?”(明日までにレポートを送っていただけますか?)
• “Would you mind reviewing this document?”(この書類を確認していただけますか?)
• “I’d appreciate it if you could help me with this task.”(この作業を手伝っていただけると助かります。)
依頼するときは、直接的な命令形を避け、“Could you~?” “Would you mind~?” “I’d appreciate it if~” を使うと柔らかくなります。
2.5 日程を調整する
スケジュールを調整するときは、具体的な時間を提案するとスムーズです。
• “Would you be available for a meeting on Friday at 10 AM?”(金曜日の午前10時にミーティングは可能ですか?)
• “Could we reschedule the meeting for next week?”(来週に会議を変更できますか?)
• “What time would be convenient for you?”(ご都合の良い時間はいつですか?)
3. 会議を進行する
3.1 目的を明確にする
会議を始める際には、目的を明確に伝えましょう。
• “The purpose of today’s meeting is to discuss [議題].”(本日の会議の目的は[議題]について話し合うことです。)
• “Let’s start by reviewing the agenda.”(まずは議題を確認しましょう。)
3.2 ファシリテーションをする
• “Let’s hear everyone’s thoughts on this.”(この件について、皆さんの意見を聞かせてください。)
• “Does anyone have any questions so far?”(ここまでで質問はありますか?)
3.3 質問を聞く
• “Could you elaborate on that?”(もう少し詳しく説明していただけますか?)
• “Could you provide an example?”(例を挙げていただけますか?)
3.4 会議を終わらせる
• “Let’s summarize today’s key points.”(今日の重要なポイントをまとめましょう。)
• “Thank you for your time. Let’s follow up on these action items.”(お時間をいただきありがとうございます。今後のアクションについて対応していきましょう。)
4. 商談をする
4.1 商談を始める
• “Thank you for meeting with us today.”(本日はお時間をいただきありがとうございます。)
• “We appreciate this opportunity to discuss our partnership.”(このパートナーシップについて話し合える機会に感謝します。)
4.2 目的を明確にする
• “Our goal today is to explore potential collaboration opportunities.”(本日の目的は、協業の可能性を探ることです。)
4.3 提案する
• “We believe this solution will help improve your efficiency.”(このソリューションは貴社の効率向上に貢献できると考えています。)
4.4 交渉する
• “Is there room for negotiation on the pricing?”(価格交渉の余地はありますか?)
4.5 商談をまとめる
• “Let’s discuss the next steps to move forward.”(次のステップについて話し合いましょう。)
まとめ
ビジネス英語では、丁寧な表現・明確な伝え方・適切なフレーズを使うことが重要です。本記事で紹介したフレーズを活用し、実際の仕事でスムーズな英語コミュニケーションを目指しましょう。
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